MINI F54 / F55 / F56 / F57 BMW X1【セレクターレバー異常ありPロックされない】エラーコード420106 LDA-XN15

BMW整備・修理実績

MINI F56 【セレクターレバー異常ありPロックされない】 エラーコード420106

ドイツ車の「困った」を解消するべき今回の修理依頼はBMW MINI F56になります。どんな不具合症状なのかというとシフトをPに入れ、車のスイッチを切ってドアを開けるたびに、警告メッセージ「停車時にはパーキングをかけてくださいね。正規ディーラーで点検をうけてください」が表示されます。

入庫時に撮影

メッセージが表示されても走行には問題なく、シフトレンジもP-R-N-Dに入りシフトチェンジも問題ないようです。どうやら車両側のEGS(トランスミッションコントロールユニット)内のどこかで異常ありパーキング認識ができていないようです。

でわ、早速BMW:ISTA診断機使い診断してみましょう。

エラーメッセージやエンジンマーク点灯といった警告灯を確認するに必要不可欠な診断機。主にデーターモニタリング(ライブデーター)で使用しますね。車両がうまく機能しているかどうかの確認やユニットテスト(アクチュエーターテスト)、エンジンやミッションの数値や温度の確認を行います。

今回入庫したMINIの不具合箇所から推測するとEGS(トランスミッションコントロールユニット)にエラーが入力されているはずです。EGSを確認するとやはりエラーが入力されていますね。故障 コードは【420106】シフトロックソレノイド:セレクターレバーに異常がありPでロックされていない。と表示されています。

ISTA画像は修理完了後に撮影したものです。

まずはパーツリストで部品を確認しましょう。

パーツリストからシフトメカニズムを確認すると、どうやらギアシフト ステップトロニックはAssy(アッセンブリー)の 供給のみでリペアは不可能のようです。

アッセンブリーで¥72,400+Taxと少々高額部品です。BMWJapan価格を参考。

2016年~2019年 BMW X1  2.0L/2013年~2019年 MINI  F54 / F55 / F56 / F57は要注意?

不具合が起きる恐れのある車種は、

2016年~2019年 BMW X1  2.0Lと2013年~2019年 MINI  F54 / F55 / F56 / F57のようです。

これから修理依頼が増えそうな予感です。

ギアシフト ステップトロニック品番はこちらになります↓

25168483098 / 25168666166 / 25168483097 

25168612145 / 25168638224 / 25168666164

思い切ってギアシフト ステップトロニックを分解してみました

私はMINIのギアシフト ステップトロニックアッセンブリーを手配する前にシフトボックス分解し、シフトボックス内部の破損している箇所を発見できれば修理対応できるのではないか?と思いシフトボックス内部を点検することにチャレンジしました。

車両からギアシフト ステップトロニックアッセンブリーを取外すのですがマフラーやコンソールボックス、エンジンルームと脱着作業は結構時間が必要です。

取外したギアシフト ステップトロニックアッセンブリーのシフトボックスを分解してみました。分解して正解だったようです。

ギアシフトボックス内にある小さなスプリングが破損している事に気付きました。

中には裏側(一番後ろ)に磁石が付いた白いレバーがあり、シフトインターロックソレノイドがこのレバーを押します。

レバーを外してスプリングが壊れていたため、インターロックレバーの磁石がセンサーの範囲内にありませんでした。これで警告ランプが点灯する仕組みなんですね。ふむふむ。

しかしスプリングが破損しただけで・・・ギアAssy交換は嫌です。スプリングは製作します。

折れたスプリングを片手にスプリング製作所に依頼してスプリング(SUS)を作成していただきました。

スプリングは常に在庫してございます。スプリングが必要な方はメールinfo@hakkaiauto.jpもしくはFAX025-795-6007から必要な数をお問い合わせください。

※スプリング(SUS)販売の実績多数有りますのでご安心してご使用できます。

※業者様へ【ギアシフト ステップトロニックアッセンブリー】の分解は工場様の責任となりますが

スプリング交換で不安があればご相談ください。

スプリングを入手できましたので折れたスプリングと取り替えました。

スプリングを交換したことで白いレバーも正常の位置になり動きもとても良いです。

あとは分解し取り外した逆の手順で組み立てあげれば完成です。スプリング交換後はエラーも消え、修理完了となりました。バッチリ✌

部品価格72,400円と高額なギアシフト ステップトロニックアッセンブリー交換からはおさらばです。

参考までに・・・車種は違いますが作業風景はこの動画のように行ってます。

※注意※ 動画について技術的サポートはしておりませんので。

BMW 2 series f45 F46 ''secure vehicle with parking brake'' Problem FIX

なぜ、魚沼の整備工場が選ばれるのか?

ドイツ車専門自動車修理工場「ハッカイオートブログ」ハッカイオートは、新潟県魚沼市のドイツ車専門修理の整備工場です。車検点検などの一般整備から、故障診断やエンジンのオーバーホールといった重整備などの、ドイツの「困った」を解決しています。

なぜ、ドイツ車専門の整備工場が魚沼にあるのか、疑問に思われたかもしれません。
実は、新潟でドイツ車や輸入車を購入されたみなさんは、大手チェーンや近くの整備工場に持ち込まれるのですが、オイル交換でさえ断られてしまうことが多々あります。

ユーザー様の多くが頼れる整備工場を見つけられず困ってしまっています。
そこで、そんなドイツ車を愛するみなさんの思いに応えるべく、 ヨーロッパ社製品の機材を買い足し続けて、工場も拡大していった結果、 ドイツ車に特化した整備工場です。

最後に当ブログをご覧いただく際の注意点

ハッカイオートは法定点検から一般整備、故障診断やエンジンのオーバーホールといった重整備なドイツ車の「困った」を日々解決しています。ブログ内容は簡単に書いていますのでブログ記事を参考に整備作業はお控えくださいませ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

点検・一般整備、故障診断やエンジンのオーバーホールといった重整備依頼は公式ホームページこちらかお問い合わせください。※業務のほとんどは整備に集中しているため電話対応はできません。

公式HP:https://www.hakkaiauto.jp

 

コメント